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腕のしびれや力が入らない方必見!胸郭出口症候群について詳しく解説
2022.09.27
胸郭出口症候群って何?
皆様は、このような経験ありませんか?
[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://realine.org/wp-content/themes/muum_tcd085/img/common/no_avatar.png” user_name=””]ドライヤーで髪を乾かそうとしたら腕がしびれて続けられない![/speech_balloon_left1]
[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://realine.org/wp-content/themes/muum_tcd085/img/common/no_avatar.png” user_name=””]電車の中の吊り革を長時間掴んでいられない![/speech_balloon_right1]
こんな症状を経験したら、胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)かもしれません。
腕や手がしびれる時、なんだか怖い病気なのではないかと不安になりますね。不安を解消する上でしっかりとした診断を受けることが一番大切になります。まずは、整形外科を受診して医師(できれば専門医)の診察を受けて、胸郭出口症候群の診断を受けることが大切です。
この記事では、胸郭出口症候群の診断がついた方に向けて症状の原因や対処法などスポーツ現場、整形外科クリニックに勤務してた経験のある理学療法士が過去の経験をもとに記載しております。
その理学療法士は大学教員時代に、しびれの原因や治療法についてエコーを用いた研究経験、さらに医師と共に行った数々の「しびれ」治療の経験がありますので、しびれや肩の痛みでお悩みの方は、ぜひチェックして見てください。
胸郭出口症候群の原因
重い荷物を持つことなどで、首や肩、腕に何度も負担がかかり、首から腕に向かう神経や血管の束(腕神経叢)が、鎖骨の下で圧迫されること原因です。
これにより、腕や手に「しびれ」や「むくみ」が起こります。
一般的には、なで肩の女性に起こりやすいと考えられています。
胸郭出口症候群の症状
胸郭出口症候群になると、腕から手にかけて以下のような症状が起こります。
① ビリビリするしびれ:ドライヤーで手を挙げているとき・寝ているとき・手を頭上に挙げて挙げて洗濯物を干すとき・電車内で吊り革を持つとき…
② 神経の圧迫による痛み
③ 感覚が鈍くなる
④ 手の筋力が弱くなる
⑤ 手のひらの筋肉がやせてくる
このうち、①と②は神経が潰れていない状態で、比較的軽症と言えます。神経が癒着したり、強く引っ張られたりして起こっている場合があります。
③から⑤は、神経が潰されてしまっている可能性があり、場合によっては神経に傷がついている場合も考えられます。
胸郭出口症候群の診断方法
胸郭出口症候群の診断は、医師が行います。理学療法士や柔道整復師(接骨院・整骨院)、整体師、カイロプラクティクは法律上診断することはできませんが、その可能性を指摘することはあります。
病院で医師からは、
①首から胸にかけての神経を押した時にしびれが誘発されること
②しびれを悪化させるような診断テスト(血管や神経の圧迫による症状の確認)
③レントゲンで頚椎の形の異常があること
④血管造影検査で異常な血液の流れがないか確認
⑤背骨や腕から手において、他にしびれを引き起こす原因がないこと
上記のような問診や検査により、総合的に診断を行います。
胸郭出口症候群の治療法
胸郭出口症候群の治療法は、肩周りを使う作業を休んで安静にするだけではなく、神経や血管の癒着や締め付けを解消させることが重要となります。
他にも、肋骨の形に異常がある重症な方の場合は、一番上の第1肋骨を削ったり、切ったりする手術が行われます。
症状を和らげる治療法(対処療法)
代表的な手術以外の治療法について説明します。まずは、症状を和らげるための治療法を4つご紹介します。
① 薬(飲み薬、漢方など)
炎症・しびれ・末梢神経痛を抑えるお薬、ビタミン剤など
② 注射(ハイドロリリース)
超音波エコーで見ながら、生理食塩水を癒着している神経の付近に流し込み、神経の癒着を剥がします。
③ セラピストの手によるリリース
「組織間リリース」という特殊な技術を用いて、神経や血管、筋肉が互いに滑りやすくなるようにします。滑ることで、神経の緊張が弱まり、神経への負担が軽くなります。
④ 筋肉のリラクゼーション
しびれが強くならない範囲で、神経の周辺にある筋肉を柔らかくしていきます。
リラクゼーションの方法としては、マッサージや指圧、電気刺激(筋肉を電気で収縮させるEMSなど)などが代表的です。また、呼吸法やヨガなども用いられる場合があります。
神経圧迫が原因の場合
次に、神経を圧迫している原因を治すための一般的なリハビリを4つ上げます。
⑤ 姿勢改善
神経や血管の通り道を広げるために、猫背を改善します。
⑥ ストレッチ
特に神経を圧迫する可能性の高い筋肉として、大胸筋、小胸筋、斜角筋などをストレッチします。
⑦ 筋力強化
良好な姿勢を保つために必要な筋肉を強化します。
⑧ 動作の修正
神経や血管を圧迫する可能性の高い動作があれば、負担を軽くするように動作を修正していきます。
これらの治療を行うとともに病院で定期的に医師の診察を受け、症状が悪化していないことや治療効果が得られていることを確認してもらうことが重要です。
また、 次の受診予約日より前にしびれの自覚症状が悪化していると感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
再発しないためには予防が大切!
上記のような治療を行って症状が改善しても、日常生活のあらゆる場面で神経が癒着していくことが知られているため、繰り返し起こらないように再発予防の治療が大切になります。
再発予防の対策は毎日少しずつでも実践することが必要となりますので、ぜひ内容をチェックしてみてください。
① 器具を用いた猫背対策
猫背を改善させるためには、肋骨の形を整えることが必要です。肋骨の形はエクササイズなどで変えられるものではなく、外から肋骨に力を加えながら深呼吸などで肋骨を徐々に理想的な形に整えることが必要になります。そのために作られた器具として「リアライン・コア」というものがあります。
これを使うことにより、お腹の部分で肋骨を前後に圧迫しつつ深呼吸などを行うだけで、固まってしまった肋骨を徐々に左右と上下に動かすことができます。
特に仰向けの姿勢で、みぞおちの横で肋骨が突き出ている状態で行うと効果的です。
② ゴロゴロするだけの猫背対策とストレッチ
肋骨が動きやすくなったら、「リューティ・ロール」という筒状の器具の上でゴロゴロするエクササイズをおすすめします。
類似商品として、アクシスフォーマーやフォームローラーなどという呼び名もあります。その上に寝転んで、ゴロゴロと揺れながら深呼吸するだけでも、姿勢は良くなるのです。
リューティ・ロールに乗って寝ているだけで姿勢が改善するとともに、胸の前の筋肉や神経をストレッチすることができます。仰向け手に寝てごろごろするだけなので、とても簡単です。
さらに、2012年に発売された「コアセラピーの理論と実践(講談社)という本で理学療法士の蒲田が提唱している「ソラコン ThoraCon」というエクササイズは、まさに肋骨の柔軟性を改善するためのエクササイズなので、試してみてください。
まとめ
胸郭出口症候群に対する保存療法はまだ十分に確立されておらず、確実に治る可能性は高くはありませんが、胸郭出口症候群の専門医や経験豊富なセラピストを見つけることが重要です。
また「リアライン・コア」や「リューティ・ロール」などの器具を使うことで、だれでもできる簡単なエクササイズで獲得した良好な姿勢を維持し、再発を防ぐことが大切ですので、ぜひ実践してみてください。
さらに興味のある方へ!
■リアライン・コアについてもっと知りたい方はこちら↓↓
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